2章 ある心残り


● ある心残り

 

6月に就職先の内定も決まり、あとはバイトしたり卒業研究をして大学を卒業できればという状況でした。

 

しかし、昔から「芸能界」に興味を持っていて、そうした世界で仕事をしたいと思ってました。

 

芸能界は、テレビを通してしかわかりませんが、「華やかな世界で楽しそう」という単純な思いからでした。

 

就職活動のときにも、長谷川京子さんの所属するレプロエンターテイメントなども就職面接にいっていたほどです。

 

でも内心は自分の中でも葛藤があって

 

「就職も決まってるしな。受けても受かんないだろう。でもやらなかったら後悔するだろうな。。」

 

なんて思ってました。

 

しばらく悶々としながらも、ネットで芸能事務所の募集や雑誌でも募集してるところがないか調べてました。

 

やりたいんだけど迷ってる状況です。

 

とある日、お酒の力をかりて「ダメでもいいや!エイッ!」と俳優志望でエントリーボタンを押して申し込みました。

 

数日後、応募した芸能事務所から

 

「書類選考通過しました」

 

という通知がきました。書類選考すらダメだと思っていたので、なんだか嬉しくなりました。

 

次の面談の日程も一緒に記載してあり、面談へ進むことができました。

 

面談日当日、緊張しつつも予定の時間よりも早く到着しました。面談は事務所本社の元麻布でした。

 

事務所につくと、面談用の写真が撮影がありました。終わった後は、呼ばれるまで待っていました。

 

何人かいたと思いますが、あまりの緊張で覚えてません。

 

しばらく待ってると数名が呼ばれて面談に入りました。一緒に面談してたのは5人くらいで、事務所側には10名くらいいたといました。

 

順番に一人一人面接を受けるるのですが、私は最後から2番目ではじめの人の面談内容を聞くことができました。

 

聞いていると、劇団に入っていたとか何回も受けている人だらけで全くの初心者は私くらいなんじゃないかと思うほどでした。

 

面接では、演技のお題が出されて、3つ4つあるテーマから一つを選んで審査員の方の目の前で演技を見せないといけませんでした。

 

一人目、二人目、三人目の演技を見てたのですが、「めちゃくちゃうまいな!」という印象でした。

 

演技なんか一度もやったことがなかったので、本当にどうしよう。。なんて思ってました。そんなこんな思ってるうちに、いよいよ私の面談になりました。

 

名前と志望動機を一通り話してから演技に入りました。私が選んだ演技テーマは

 

「もし3億円の宝くじが当たったら」

 

というのを選びました。

 

演技をしてみた感想は、散々たるもので落選決定だと自覚しました。

 

自分なりに一生懸命やっているのですが、「伝わってないな」というのが演技中にビシビシ感じました。

 

それと同時に、

 

「私には向いていないな」

「ドラマや映画で演技をしてる人って本当にすごいんだな」

 

ということを学ぶことができました。

 

「面談から1週間くらいで今回の結果をお伝えします」

 

と言われて面談は終わりました。

 

そして一週間後の審査結果がメールできました。

 

その結果とは?

 

「審査通過しましたので最終面接にきてください」

 

え??ウソでしょ?!

 

あんなダメダメな演技で合格できるの?半信半疑で思ってましたが、よっしゃー!と嬉しい気持ちでもありました。

 

指定された日の最終面接では、取締役の方と面談でした。

 

緊張しつつも話しを聞いてると、案の定

 

「演技はダメでした。だけどモデルとしてやってもらいたい」

 

ということで今回の合格だったみたいです。

 

そのまま話しを聞いてるとスクールがあってスクール料金が月一回のレッスンで年間40万円必要だと言われました。

 

それで最終面接は終わって、「1週間後に答えを聞かせてほしい」と言われました。

 

6月に面接を受けて気づけた8月のお盆くらいになってました。

 

この時ほど、すごく考えて考えて考えまくった時期はありませんでした。

 

親に相談をしたり友達に相談したり兄弟に相談したり、、いろいろと考えた1週間でした。

 

数日したころに役員の方から携帯にメールを頂いて「一緒にがんばっていこう!」というようなメールを頂きました。

 

ですが、有名俳優が多く所属してる事務所ではありましたが「辞退」の連絡をしました。

 

理由は調べた結果、当時活躍してる俳優のやモデルの方は下積みで7年くらいかかってるということでした。

 

22歳から7年やって30歳手前で芽が出るとは限らないと思っての辞退です。

 

結局そのまま就職することになりました。

 

第三章は会社員時代の話しです。続きは、こちらからどうぞ!